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令和元年6月10日定例記者会見項目別

「酪農振興の推進等による地域振興に関する包括連携協定」の締結について(質疑)(その1)

(徳島新聞社)
3者で協定ということなんですが、それぞれの役割といいますか、具体的にそれぞれが取り組むこととか、想定される効果、っていうのを具体的に教えていただければ。

(知事)
はい。今説明の中で申し上げましたように、毎日牛乳さんといいますかね。こちらは県内で唯一生乳、牛乳を作って頂いているということがありますので、そうした形での本県のまさにブランドとしての牛乳を作り上げていくというね、その一番の源となります。また、酪農協同組合、これは県下の酪農家が皆入っているということがありますから、今回の連携協定を結ぶことによって、その方向に向かって生乳の生産。場合によっては、生産振興といった事に非常に寄与していただけるんではないか。県はこれらをコーディネートをさせていただくとともに、エシカル消費。今これをどんどん、徳島から全国にモデルとして進めていこうということでありますので、このエシカル消費。こうしたものについての普及、また、県産ブランド牛乳を作り上げていくということになりますと、当然県としてご支援を申し上げていく。こうした形で三者がそれぞれの強み、これを活かす。また、それぞれがお互いに連携しあうという相乗効果。こうしたものが期待をされるということになります。

(徳島新聞社)
あと、もう一点。今回、酪農振興の推進とあるんですけども、畜産とか色々ある中で、あえて酪農だけに限ってこういうふうな包括連携協定、っていうのうは何か意図的にそういうふうにしているのか、何か分野を区切ってこういった連携協定を結ぶというねらいといいますか、目的は何でしょうか。

(知事)
これは酪農を取り巻く環境が大きく海外から激変をしてくると。これはもうすでに、協定が結ばれた日EU、EPA。あるいは、TPPイレブンということで。こうした経済のグローバル化の波を一番受けるというのが、実は酪農業。あるいは製品としては、牛乳、乳製品ということにこれなりまして、そうした意味ではもう環境が激変をしてくると。じゃあ逆に言うとこれを機会に、牛乳作る事業者は辞めてしまおうかとか。あるいは、生乳を提供する酪農家の皆さん方も将来に希望が持てないんで、自分の代で辞めてしまおうかと。若い皆さん方も、酪農はちょっとこれ厳しいよな、とか。まあこういった、どんどんどんどん負のスパイラルに陥ってしまうと。しかし、日本の酪農業っていうのは、例えば、牛肉、一つとってみても世界で一番美味しい牛肉はやっぱり日本。和牛だってのが、ブランドになったり、逆にブランドになると偽物が出るというぐらいの人気ということになります。逆に牛乳というのは非常にバランス食品だと、このようによく言われる中で、学校給食には欠かせない素材の一つ。はっきり言って、私も、両親、あまり背高くなかったんです。例えば、お袋152だし。個人情報だからあれなんだけど。父親は160。私は、174。普通遺伝的に見るとなかなか難しいですね。いいとこ165ぐらい。ところが174まで育ったのは、はっきり言って牛乳のおかげ。3歳の時から1日3号から4合飲んでましたからね。学校給食ではもう、じゃんけんぽんは、だから強くなった。誰か欠席するとじゃんけん、みんな経験あると思うけど、とるじゃない。私は必ずだから2倍食べてたね。お袋が学校給食、倍払いますって言ったぐらい。ということで牛乳のおかげでここまで育ったと言って過言ではない。まさに牛乳はバランス食品である。だから、牛乳1リットルの早飲み競争負けたことないもんね。まあそういうことで、この牛乳、これをやはり安全で安心な牛乳として、やはり子どもさんたちに飲んでいただく、となるとやはり地元産。これが何よりも重要。つまり地元の生乳で地元の牛乳のメーカーが作り上げていく。そして子供さん達がそれを安全で安心にしかも美味しいということになると、これは黙ってても、徳島発のブランドになるんですね。子供さん達が美味しいという徳島の牛乳。これ最大のブランドになるわけで、それだったら他の子供さんたちも、あるいはよそも、あるいは大人の皆さん方もね。その牛乳を飲んでみようというふうにこうなるわけでして、そうなってくると、今度は良いスパイラルに入って、じゃあ酪農夢と希望があるね、じゃあ僕も私も酪農やってみようと。あるいは他業種から酪農やってみようと。こういう形で負のスパイラルに置いておくとなってしまう今の酪農を取り巻く世界的な環境。この中で徳島としては逆に、真逆に。これをいいスパイラルに持って行こう。県産ブランドの牛乳を作ってみよう、あるいは、酪農が将来に夢が持てる、若い皆さん方もまた他業種からも酪農に入ってこようと。しかも今エシカル消費、徳島は日本でもその中心となる。9月の5、6はG20の消費者政策国際会合、徳島市でやって、しかも、消費者庁と徳島県の連携でやる絶好のPRの機会ということになりますので、逆に言うとそのエシカル消費の範疇の中には当然GAPであるとか、HACCP、そうした認証を進めていくという形になっていくと、安全安心ということの保証だけじゃなくて海外へ乳製品を輸出をしていくという、また大きな道が開けてくると。いうことですので、やりこれは、この三者がしっかりと、スクラムを組んで、それぞれの強みを活かす。また相乗効果を活かすということでしっかりと、今こそ取り組んでいくそうした時期ではないかということで、お互いに前向きに進めていこうということで合意ができたと。こういうことになります。

 
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