p.1 『確かな学力』の育成は、学校・家庭・地域の連携が大切です!! 子どもたちに『確かな学力』を育成するためには、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たすとともに、お互いの連携を深めることが大切です。  県教育委員会では、「地域別学力向上フォーラム」を3地域で開催し、学校教育の充実や家庭・地域との連携のあり方等について県民の皆様から数多くの意見をいただきました。今後は、それらの意見も参考にしながら、「学力向上検討委員会」で検討を行い、学力向上にむけての新たな施策を進めていきます。 学校では完全学校週5日制の下、子どもたちに基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくみます。この「生きる力」を「知」の側面から見たものが、「確かな学力」です。 確かな学力 基礎・基本 判断力 知識・技能 思考力 学ぶ意欲 課題発見能力 問題解決能力 学び方 表現力 生きる力 確かな学力 自分で課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力 豊かな人間性 自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など 健康・体力 たくましく生きるための健康や体力 ※ 文部科学省資料より p.2 p.3 『地域別学力向上フォーラム』を開催しました。 ー21世紀を生きる子どもたちの学力を考えるー  県教育委員会では、「21世紀を生きる子どもたちの学力を考える」をテーマに、県内3ヶ所で『地域別学力向上フォーラム』を開催しました。学校教育と学力や、学力向上と保護者・家庭・地域・学校の連携等について話し合い、県民のみなさんから、たくさんのご意見をいただきました。 ゆっくり本を読むということが、家庭ではなかなかできていないのではないか。 基本的な生活習慣が身についていない子どもが増えているのではないか。 失敗を恐れるあまり、自分で判断することに消極的な子どもがいるのではないか。 今の子どもは、「遊ばず」「学ばず」「手伝わず」という傾向があるのではないか。 自分で学習する時間が減少しているのではないか。 学力が十分に身についている子どもとついていない子どもに2極化されているのではないか。 2 学校の現状について 基本的な生活習慣の確立など、多くの課題が学校を取り巻いており、教師がじっくりと教材研究する時間がないのではないか。 学習訓練が以前に比べると十分でないのではないか。 教師によって指導力等の差が大きいのではないか。 3 学校に関する意見・要望 学校は遊ぶところ、学力は塾でとならないように、学校で学力をしっかりつけてほしい。 校内研修を充実させて、学校全体で教師の指導力の向上を図る必要がある。 子どもは教師を選べない。熱意ある教師であってほしい。 わかる授業、興味がわく授業、子どもの心に感動を与える授業をしてほしい。 子どもは宝。ほめて励ます指導を大切にしてほしい。 自分で考え、判断できる子どもを育成してほしい。 クラスの中で子ども同士の学び合いができるようにする必要がある。 学校は家庭にきちんと情報発信し、家庭や地域と連携するようにしてほしい。 4 家庭・地域に関する意見・要望 わがままと個性の混同、しつけを学校に任せる姿勢や同年代の子どもとの遊びの軽視が見られるのではないか。 保護者は、PTA活動に積極的に参加してほしい。 早寝・早起き、朝食をきちんと食べるなどの基本的生活習慣は家庭でつけるものではないか。 しつけの一環として、家族の一員として手伝いをさせてほしい。 地域ぐるみで子どもを育てなくてはならない。 教師・保護者・子どもの良好なつながりが大切であり、話し合う機会を確保する必要がある。 平成17年度、徳島県基礎学力調査の結果が発表されました。 目的:児童生徒の基礎学力(特に読み・書き・計算等)     の定着状況を把握するため、実施しています。 実施日:平成17年7月13日(水) 1 平均正答率 (各問の正答率の平均)  (単位:%) 教科 国語 算数・数学 小学校第5学年 中学校第2学年 平成14 平成15 平成16 平成17 69.7 75.1 70.4 78.1 74.3 75.6 76.2 80.0 69.2 75.6 76.5 76.3 74.5 74.4 74.2 73.4 2 授業の理解度(平成17年度)  (単位:%) 教科 国語 算数・数学 小学校第5学年 中学校第2学年 よく分かるだいたい分かる 半分くらい 分からないことが多い ほとんど分からない 70.3 24.0 4.3 1.4 55.5 32.4 8.2 3.9 72.8 21.0 4.8 1.4 53.0 26.8 13.7 6.5 3 授業の楽しさ(平成17年度)  (単位:%) 教科 国語 算数・数学 小学校第5学年 中学校第2学年 大変楽しい少し楽しい どちらともいえない あまり楽しくない 楽しくない 56.8 26.6 11.4 5.2 41.0 33.5 14.5 11.0 65.5  20.9 9.1 4.5 39.9 31.4 16.1 12.6 4 学校以外で1日に学習する時間(平成17年度)  (単位:%) 小学校第5学年 中学校第2学年 3時間以上 3時間〜2時間 2時間〜1時間 1時間〜30分 30分未満 3.6 8.3 26.4 34.0 27.7 2.8 10.4 29.4 27.8 29.6 5授業以外で1日に読書する時間(平成17年度)  (単位:%) 小学校第5学年 中学校第2学年 1時間以上 1時間〜30分 30分〜10分 10分未満 16.5 24.1 29.6 29.8 13.8 18.8 24.1 43.3 第54回全国へき地教育研究大会が徳島で開催されました。  「阿波っ子の 学びがつなぐ 夢のかけ橋」を大会スローガンに、第54回全国へき地教育研究大会が、32年ぶりに徳島県で開催されました。文部科学省からは、結城事務次官らが来県し、対談や各地の視察を行いました。また、開会式で佐藤教育長は、「一人ひとりの子どもの育成のため、へき地教育でこそできる授業の創造に努め、力強い一歩を踏み出していただきたい。」と、全国の関係者を激励しました。 上勝小学校2年生 生活科「すすめ!ふじ川たんけんたい」 開会式 佐藤教育長あいさつ 『四国ジュニア環境サミット』が徳島県で開催されました。  「四国ジュニア環境サミット」は、各県の連携協力校が環境についての研究実践を行い、その成果を各学校へ情報提供し、四国の優れた環境を共通の財産として守り続けようとする意識を育むために実施しています。  本年度は、8月23日、24日に徳島県で開催され、四国4県から小・中・高等学校38校の代表と、一般を含む370名を超える参加がありました。「県立佐那河内いきものふれあいの里」では、自然の大切さを学び、「県立総合教育センター」においては、連携協力校によるポスターセッション、鳴門教育大学の近森憲助助教授による記念講演が行われました。 城西高校神山分校のポスターセッション 文化の森 開園15周年!楽しい企画がてんこもりです。  「文化の森」の中心となる5つの施設は、21世紀館を中心に、自然、歴史、民俗、芸術など、徳島県の文化の中心になることを目指して、楽しい企画をたくさん計画しています。  平成2年11月にオープンしてから15周年を迎え、みなさんに文化の森を利用していただいて、大いに楽しみ、文化を満喫していただきたいと思います。 県立21世紀館 文化の森の中心となる施設です。 高度な舞台装置を備えたイベントホールや2,000人収容の野外劇場、100インチのスクリーをもつビデオ専用のミニシアターなどを、みなさんに文化活動の場として提供しています 県立図書館 蔵書数約130万冊(館外を含む)。県民100人あたりの貸出数は日本一です。 おすすめの催しもの 文化講演会 黒田クロ講演会 県立近代美術館 近代美術館では、芸術を楽しむ企画展を行っています。 おすすめの催しもの 「とくしま近美 こども鑑賞クラブ」 ● 君こそアートの名探偵 県立博物館 「徳島の自然と歴史」というテーマで展示しています。また、恐竜の化石やめずらしい昆虫標本など、見ているだけで楽しくなるものがいっぱいあります。 チラノサウルスが待ってるよ! 県立文書館 文書館て、どんなとこ? 徳島県に関係する公文書や行政資料、阿波国に関する古文書などを収集・整理し、みなさんに観ていただく施設です。 おすすめの催しもの 第29回資料紹介展 「写真で見る失われた徳島の風景城下町徳島」の展示解説 コレクション+αで楽しむシリーズを視察する飯泉知事 すべての県立学校にAEDを設置 AED(自動体外式除細動器)とは?  「心室細動」という心臓の病気を治療するために、音声説明に従って電極を貼り、心臓へ電気ショックをかける装置のことです。これまでは、この装置を使用できたのは医療従事者だけでしたが、平成16年7月より誰もが使用できるようになりました。しかし、AEDを使えばすべての事故が防げるわけではありません。何よりも初期の心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)が大切なのです。  県教育委員会では、学校における救命救急対策を強化し、子どもたちの健康管理や事故の未然防止への努力を続けてまいります。 インターネットはキケンがいっぱい! 「無料」と思って、ダウンロードしたら料金を請求された。 →利用する前に規約を読みましょう。 ネット上の絵や文のコピーには要注意。 →法律で保護されています。勝手に使ってはいけません。 掲示板がトラブルの原因に。 →利用する掲示板を選びましょう。 悪口や個人情報を書かないようにしましょう。 ネットショッピングでたのんだ商品が届かない。 →家族と相談して注文しましょう。 悩み解決!お答えレンジャーお問い合わせ先・・・ 徳島県立消費生活センター 〒770-0902 徳島市西新町2丁目5(徳島経済センタービル1F) 相談電話:(088)621-0611 FAX:(088)623-0174 URL:http://www.tcn.ne.jp/~shohi/ とくしまのくらし標語 忘れてない? 知らない人だよ インターネットの向こうがわ 阿波中学校 1年 十川 麗美 p.4 一人ひとりの人権を互いに   尊重する社会をつくりましょう  県教育委員会では、すべての人の基本的人権が真に尊重される社会の実現をめざし、より一層総合的な視野に立った人権教育を推進していくため、平成16年2月に「徳島県人権教育推進方針」を策定しました。  この推進方針に基づき、学校教育及び社会教育を通じて、人権教育を積極的に推進しているところです。 「人権教育」ってなあに? 「差別をなくす教育や、お互いの人権を大切にする気持ちを 育てる教育を進めていくことが必要だわ。」 「すべての人が幸せな生活を送るためには、 お互いの人権を尊重することが大切だよ。」 「どうすれば、人権を尊重できるようになるの?」 「人権って人間が人間らしく幸せに生きる権利なのよね。」  すべての人は、人間としてみな同じように大切な人権を持っています。人々がそれぞれの人権を互いに認め合って、自分の人権と同じように他人の人権を尊重することが、平和で豊かな社会の実現につながっていきます。人権教育は、人権が共存する人権尊重社会の実現をめざして進められています。 「どんな課題があるのでしょうか?」  女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者・ハンセン病患者等、刑を終えて出所した人、犯罪被害者等、インターネットによる人権侵害、様々な人権問題などがあり、どの課題も大切です。相互の関連性に着目しながら課題解決に取り組むことが重要です。 「心あたたまる作品」応募ありがとうございました 人権の尊重 〜あなたに伝えたい このあたたかい心を〜 【応募総数】 ショートレターの部 1,139点、フォトの部 211点、審査の結果、次の方々が入賞 されました。 ● ショートレター 児童生徒の部  知事賞  城北高等学校 橋本 道子 様  教育長賞 助任小学校  河本 将太 様  教育長賞 知恵島小学校 板東 英里 様  教育長賞 明神小学校  毛登山歩生 様  教育長賞 国府中学校  野々瀬麻衣 様  入選 5名  佳作 31名 ● ショートレター 学生一般の部  知事賞  K・N 様  教育長賞 大岸ひとみ 様  教育長賞 高田 顕子 様  入選 3名 ● フォト 児童生徒の部  知事賞  川島高等学校   森定 沙希 様  教育長賞 南小松島小学校  岡本玲於奈 様  教育長賞 辻高等学校    佐藤 有莉 様  教育長賞 徳島商業高等学校 竹重 恵理 様  教育長賞 徳島商業高等学校 中田 樹未 様  入選 5名  佳作 31名 ● フォト 学生一般の部  知事賞  大栗 隆夫 様  教育長賞 平野 史子 様  教育長賞 福永 恒仁 様  入選 3名 「ひとやすみ」 知事賞 森定 沙希 様 「おばあちゃん   元気でね。」 教育長賞 岡本玲於奈 様 (紙面の都合上、作品の掲載が一部となったことをご容赦ください。) 入賞者の作品はもちろんのこと、どの作品からもあたたかい心が伝わってきました。応募された皆さんが感じたあたたかい気持ちが、作品を見る人や読む人に伝わり、一人ひとりの人権が互いに尊重され擁護される社会づくりの力強い担い手となることでしょう。 表彰式・作品展示は、10月22日(土)開催の「ヒューマンフェスタinとくしま」で行いました。 また、11月1日(火)から11月14日(月)まで、とくしま教育の日(教育週間)にあわせて徳島県立総合教育センター(板野町)で展示し、広く県民の皆様に見ていただきました。 みんなで楽しめる 行事一覧   印は、費用・申込が必要です 開催期間 行事のなまえ 費用 定員(人) 主催者 備考 3月25日(土) 3月19日(日) 3月12日(日) 3月11日(土) 3月11日(土) 3月4日(土)〜5日(日) 3月4日(土)〜5日(日) 3月1日(水)〜5日(日) 2月26日(日) 2月19日(日) 2月18日(土)〜3月19日(日) 2月18日(土) 2月12日(日) 2月12日(日) 2月11日(土) 2月5日(日) 2月4日(土) 1月29日(日) 1月26日(木)〜2月5日(日) 1月22日(日) 1月14日(土) 1月8日(日)〜29日(日) こども鑑賞クラブ 君こそアートの名探偵 日本におけるドイツ年・ブレヒト没後50年記念企画演劇「ゴビ砂漠殺人事件-例外と原則-」 室内実習「落ち葉の中のいきものたち2」 土曜映画会「黒い十人の女」 こども鑑賞クラブ 君こそアートの名探偵 君もトムソーヤー ビデオ/デジタル写真コンクール ビデオの部「入選作品の上映会」 ビデオ/デジタル写真コンクール デジタル写真の部「入選作品展」 美術館講座「じっくり見るで、キリコ展」 ニュースポーツを楽しもう 特別陳列「吉野川の渡し」 文化講演会「黒田クロ講演会」 巨匠デ・キリコ展 展示解説 室内実習「落ち葉の中のいきものたち1」 土曜映画会「許されざる者」 歴史体験「ベーゴマをまわしてみよう」 こども鑑賞クラブ 君こそアートの名探偵 室内実習「ミクロの世界ー電子顕微鏡で昆虫を見よう2」 アジア漫画展 所蔵作品展 展示解説 土曜映画会「家族」 特別陳列「トクシマ・木工芸の道具と技」 250 30 50 100(程度) 50 30(程度) 200(程度) 30 200 30 20 50 近代美術館 二十一世紀館 博物館 二十一世紀館 近代美術館 牟岐少年自然の家 二十一世紀館 二十一世紀館 近代美術館 牟岐少年自然の家 博物館 図書館 近代美術館 博物館 二十一世紀館 博物館 近代美術館 博物館 二十一世紀館 近代美術館 二十一世紀館 博物館 小学生対象、保護者要観覧券 小学生対象、保護者要観覧券 イベントホール小 中高生は無料 小学生対象、保護者要観覧券 (午前・午後定員各10) 多目的活動室 小中高生は無料 問い合わせ先 県立図書館  tel.088-668-3500 県立博物館  tel.088-668-3636 県立近代美術館  tel.088-668-1088 県立文書館  tel.088-668-3700 県立二十一世紀館  tel.088-668-1111 牟岐少年自然の家  tel.0884-72-2811        ●詳細は、主催者までお問い合せください。 お知らせ 『教育通信ふれあいひろば』の内容が県教育委員会のホームページでご覧になれます。また、テキストファイルもありますのでご利用ください。 http://www.pref.tokushima.jp/ この広報誌についてみなさまからのご感想をお寄せください。 この広報誌は、再生紙を使用しています。 Eメール kyouikusoumuka@pref.tokushima.lg.jp