日本人は、死を不幸と表現します。「身内に不幸がありまして・・・」と。
死を不幸だと決めつけないで欲しい。「幸せな死」だってある。多くの人に幸せな最期を迎えて欲しい。そんな思いで在宅医療に取り組みながら、「人生のハッピーエンドを迎えるために」というテーマで、終活の啓発活動を続けています。リビングウィル、事前指示書、エンディングノート、これからはACP(アドバンスケアプラニング「人生会議」)ですね。
在宅医療を題材にした「はっぴーえんど」という漫画がビッグコミックスに連載されているのを、最近の新聞記事で知りました。読んでみると面白く、在宅医療に興味のある方、お勧めです。
木下ファミリークリニックは、2年前に開院し、午後は在宅医療に力を注いでいます。「健康を支える」「自立を支える」「幸せを支える」「最後まで支える」をモットーに、人生に寄り添い支える医療を心がけています。
「ときどき入院、ほぼ在宅」は、地域包括ケアシステムの目指すべき姿ですね。入院治療が必要なときは短期間の入院を。自宅で過ごせるはずのとき、入院する必要のないときを、当たりまえに自宅療養しよう、それを支えるのが在宅医療です。特に、有効な治療がなくなってくる終末期に、残された貴重な時間を病院で過ごすなんて、とてももったいない話です。病院は「治療の場」であって、「生活の場」ではありません。入院治療が必要ないなら、自宅で暮らしましょう。
私は、自宅での看取りが最も幸せだと感じています。しかし、在宅看取りに強いこだわりはありません。苦痛症状の緩和が難しい場合は、最期が病院でも良いと考えています。無理する必要はありません。「ときどき入院、ほぼ在宅」「できれば自宅で最期まで、無理ならムリせず病院へ」それでいいですよね。これからも、多くの人が「人生のハッピーエンド」を迎えられるよう、「在宅」を支えていきたいと思います。
徳島県では徳島大学と連携し,地域医療を担う医師のキャリア形成支援と本県の医師不足の状況等を把握・分析し,医師の地域偏在の解消や医師確保の支援等を行うことを目的として「徳島県地域医療支援センター」を設置しております。
当センターでは,キャリア形成支援に係る相談窓口を設置していますので,お気軽にご相談ください。
→徳島県地域医療支援センターHP
http://www.t-cm.jp
県では、「徳島県医療勤務環境改善支援センター」を設置し,医療労務管理アドバイザーや医業経営アドバイザーと連携し,県内の医療機関における勤務環境改善の取組を総合的に支援しています。
→徳島県医療勤務環境改善支援センターHP
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/experts/docs/2015032500013/
日時:平成31年3月27日 (水) 19:30~21:00
場所:徳島県医師会館4階
1.演題:「MEDPostの活用について」
講師:日本医師会ORCA管理機構株式会社 西川 好信 氏
2.演題:「MedPostの徳島大学病院における活用と阿波あいネット連携の将来像」
講師:徳島大学病院情報センター 特任教授 玉木 悠 先生
3.演題:「(未定)」
講師:日本医師会 常任理事 石川 広己 先生
日時:平成31年4月3日 (水) 19:30~21:00
場所:徳島県医師会館 4階
演題:「(未定)」
講師:慶應義塾大学 商学部 教授 権丈 善一 先生
日程:2019年3月25日(月)~2019年4月7日(日)
場所:勝浦郡勝浦町生名
TEL:090-8970-6728 生名ロマンの会 事務局
https://www.awanavi.jp/spot/21169.html
桜を眺めながらの船下り、人力車、トロッコ、産直市など楽しいイベントが満載です。
日程:2019年3月2日(土)~4月30日(火)
場所:鳴門市鳴門公園 うずしお観潮船、うずしお汽船、徳島県立渦の道ほか市内各地
TEL:088-684-1731
https://www.awanavi.jp/spot/21077.html
今年も渦開きセレモニーやスタンプラリー、抽選会などなど、楽しいイベントが企画されます♪
詳細は随時、鳴門市うずしお観光協会HPにてご案内いたします。
2月の週末を利用して、表記の第18回学術総会に参加したので、様子を報告する。
沖縄県で開催され、学会長は総合医(ドクターG)として有名な徳田安春先生(群星(むりぶし)沖縄臨床研修センター)。テーマは、「めんそーれ、ホスピタリスト闘魂道場へ」。「めんそーれ」という言葉は、「いらっしゃい」に加え、「仲間を受け入れる」、「心から迎え入れる」という沖縄方言。徳田先生は、アントニオ猪木などのプロレスファンで、「闘魂外来」という臨床推論の道場を全国で展開しており(私も高松市でのカンファレンスを拝聴したことがある)、その延長の集大成であった。
初日の2月15日(金曜)は参加できなかったが、この領域の感染症で著名な青木眞先生や、我喜屋優さん(興南高校)の講演があったとのこと(題目は、大輪の花も人目にふれぬ「根っこつくり」から。逆境は友なり宝なり、日々生まれ変わろう)。
沖縄県中部の恩納(おんな)村にある沖縄科学技術大学にて開催され、那覇空港から1時間のドライブであった。
2日目の、琉球大学の藤田次郎先生による呼吸器感染症についての特別講演や、徳田先生の「あなたも今日からドクターG」というケースカンファレンスの形式の会長講演を聴いた。私どもは、「同日に入院治療を要したインフルエンザAの3症例」と題した症例報告(口演)を行った。他に徳島県からは、宮武亜希子先生(鳴門山上病院)や川人圭祐先生(吉野川医療センター)らが発表された。宮武先生は、肺炎についての演題(療養病床での肺炎反復症例に対するカフアシストの導入)で学会賞を受賞された。おめでとうございます。その後、国際セッション:台湾や韓国・シンガポール・カンボジアの演者による病院医療の現状の報告があった。
当院は50床の小病院であるが、ホスピタリスト(病院総合医)としての活動も必要とされており、有意義な学会であった。次回は、2019年9月に佐賀市で開催されるという。
桜の開花まであと少しですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2月号・3月号の巻頭言は在宅医療に携わる笠松先生と木下先生に御寄稿いただきました。おかげさまで、皆様の御協力によりまして平成30年度もドクターカモンメールを毎月無事に発信することができました。毎月執筆いただいた本田先生をはじめ、皆様に厚くお礼申し上げます。
時間の流れは早いもので、私が担当し始めた昨年の春から1年が経とうとしています。以前よりも見えてくることも増え、かえって周りの方々に支えられていることを痛感しているこの頃。有限な時間の中で、今後も目の前のことに悔いのないよう取り組んでいきたいと思います。それがひいてははっぴーえんどに繋がる気がします。
それでは、以上をもちまして「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第130号を終わらせていただきます。年度末で仕事も一段と忙しくなる時期かと思いますが、お体を大切にお過ごしください。
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次回の「とくしま医師バンク通信ドクターカモンメール」第131号は、
4月17日(第3水曜日)の発行予定です。
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