足代東原遺跡(県指定史跡)
あしろひがしばらいせき(けんしていしせき)
所在地
徳島県三好郡東みよし町字足代
キーワード
弥生時代の積石墓群、県指定史跡
概要
積石墓群が主体となった遺跡。標高83m前後を測る吉野川北岸の河岸段丘上に立地する。この遺跡の積石墓群は、1基の前方後円形積石墓と36基以上の小型円形積石墓からなっている。遺跡から南西に約500m離れた位置に集落遺跡である西原遺跡が存在することや出土した副葬品などから、畑作を生業とした集団の墓地であったことが考えられている。
前方後円形をした積石墓の周囲には円形の積石墓が分布し、墓域構造の上でも貴重な遺跡である。また、特徴的な出土遺物には猪形と猿形の土製品があり、葬送の際の儀礼を考える上でも重要である。
なお、出土遺物の一部はレキシルとくしま(徳島県立埋蔵文化財総合センター)に展示・保管されている。
現地は、足代小学校から南東へ約0.4km。前方後円形積石墓が復元・保存され見学することができる。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
『日本考古学年報』35 日本考古学協会 1982年度版